15年前に勃発した【あまっぺVS美容専門学校】の話




 

高校3年生の秋。

 

ある一通の茶封筒が僕の元へと届いた。

 

面接当日はお好きな服装でいらして下さいませ。

 

へぇ。

やっぱり美容の専門学校は面接時にもオシャレとかしていった方が違いない。

とゆうか、

 

逆に今僕が持っている一軍の服でこれは行かないと大変な事になるかもしれないな

 

僕はその日少し早く起き、高揚しながら今自分が持っている一軍の服に着替え、家を出た。

 

学校側から推薦ももらってるし、成績は並。

 

欠席日数も3日くらいだったのでほぼ楽勝で受かるだろう。

 

少し道には迷ったのだが、早めに家を出たので充分に間に合った。

 

受験者控え室に入ってみると、僕は驚愕した。

 

えっ、、みんな制服で面接に来てるやん、、、

 

今このブログを読んでる方は恐らくこう思うであろう。

 

いや、高校生が受験面接に行くとか普通制服っしょ

 

まぁ、今現在ならその感覚は十二分に分かるのだが、当時の僕はこのような感情を抱いた。

 

 

 

こいつら制服とか、、

ダッサ、、、、、

 

 

当時の僕はジーパンすらもめちゃくちゃ嫌いだった。

 

理由は簡単。

みんな履いてるから

 

若い頃は勘違いしがちなのだが、個性というものは特別目立った行動や傾奇者のような服装を着て無理矢理表現するようなものではない。

 

個性とは

 

みんなと同じ事をしてても、それでも滲み上がり浮き出てくるものが個性

 

当時の僕はまさに傾奇者のそれだったであろう。

 

髪の毛は鎖骨下まで長さがあり、上半身はタイダイ柄の派手なTシャツにラスタマン(ボブマーリーっぽいやつ)っぽいベスト。

下半身は古着屋で買った自分の中でオシャレなジャージとサンダル。

 

自分で作った手編みのヘンプのネックレスをつけ、鞄というか荷物入れは、キングコングというCDショップ屋さんのナイロンの袋で僕は馳せ参じた。

 

面接が始まり、前日練習したセリフを間違えないように答えていく。

 

ここの専門学校は当時

 

魅力的な美容師

 

みたいな事を熱くかかげていた。

 

当時の僕からすれば

 

魅力的な美容師なんて見たことないし、そもそも髪伸ばしてるから2年くらい美容院行ってないし

 

それでも僕は必死に脳みそから言葉を絞り出して答えた。

 

面接官の人が最後に

 

あなたは目立ちたがりですか?

 

と聞かれたので、

 

どちらかといえば

 

ととりあえず答えておいた。

 

 

そして数日後

 

僕の元に

 

面接した美容学校から非常に薄い、いや、酷く薄い封筒が届いた

 

あれ?

 

これ紙一枚しか入っていないんじゃね?

 

まぁ薄さは良いとして、きっと紙一面に、

 

 

CONGRATULATION👏

 

 

とでもデカデカと書いているんだろう。

くらいに思い封筒を開けて、中身を100回くらい読み直した。

 

100回くらい読み直しても、横から読んでも縦から読んでも、上から読んでも、その紙には

 

当校はあなたの受け入れを拒否します

 

的な事しか書いていない。

 

僕は意気揚々と推薦で受験したものの

 

美容専門学校の受験に失敗したのだ。

 

えぇ。。。

 

僕高校受験も失敗してるのに、、、

 

信じられない現実を受け入れるのに時間はかからなかった。

 

なぜなら、一般入試で美容専門学校に行くチャンスが残っていたから。

 

これはやばい。早い事進路を決めないと大変な事になる。

 

僕には落ち込んでいる時間はあまりないのだ。

 

早急に親に土下座をかまし、一般入試を受けさせてもらうことになった。

 

一回の受験料は2万円するので、なんとしてもここで受からないとマジで馬鹿野郎である。

 

僕は断腸の思いで自慢のロン毛を切りに2年ぶりに美容院へ行った。

 

担当してくれた美容師に髪の毛を短くして欲しいとオーダーしたら、その美容師は開口一番に

 

「あ、分かった!さては校則で怒られたんやろ??」

 

と言われ、心の中で

 

(黙れ!そして違うわ!ボケナスが!!!!)

 

と言い返しながら、その美容師には全く魅力を感じる事は出来なかった。

 

髪も短くなったし、次は制服で違う美容専門学校を受験しに行ったのだが、結果は

 

不合格

 

いや、もうこれはシャレにならんわと思いながらも親に懇願し、また違う所の美容専門学校に一般受験しに行ったのだが、結果は

 

不合格

 

マジかよ!また落ちるのかよ!

 

ここまでくると、もうすこし日にちが経てば一般受験の応募が終わってしまう、、、、

 

てゆうか、美容専門学校受験難易度Zくらいあるやんけ、、、

 

次受ける美容専門学校がラストチャンス。

 

これに落ちると、もう来年まで受験するチャンスはない、、

 

てゆうか美容専門学校の浪人生とか絶対に嫌だ。

 

僕は、、一番最後に一番最初に推薦で受験した学校の一般入試を受けた。

 

一般常識のテストを受け、そのあと面接。

 

そして僕は面接官にこう言ったのである。

 

あの、、僕以前に推薦入試で受験したんですけど不合格を頂きました。

でも、やっぱりどうしても貴校に通いたいと思い、髪も短く切りなおし、服装も制服に正して、魂を入れ替えてきました。

よろしくお願い致します。

 

 

数日後、、、、

 

僕の元に一通の薄い茶封筒が届いた。

 

面接官も鬼じゃないハズ、、、

 

恐らく今度こそは合格しているハズ、、、

 

非常に薄い茶封筒の中身を見てみると、そこには

 

不合格

 

と、妙に親近感の湧く3文字が綴られていた。

 

累計、美容専門学校に8万円も受験料をかけた挙句実りはゼロとかもう存在がカモである。

 

僕の受験の戦績は、私立の高校のみ合格したので

 

6戦1勝5敗(5KO負け)

(高校受験失敗と美容専門学校4回失敗)

 

これにて僕の受験は終わりを告げたのであった、、、

 

ちなみに今現在も

 

美容専門学校を4回落ちて今でも美容師してる方とお会いした事はまだない。

 

 

 

その後、、、

 

 

たまたま友人のお母さんが通っている美容室を紹介してくれる事になった。

 

一応面接という事で、オカンと共に美容室まで面接に行く事になった。

 

オカン
「あんた、、、分かってるやろな、、、。さっき言ったアレ言うんんやで、、、。」

 

あまっぺ
「、、、分かってるって、、、。言うから、、、。」

 

オカンが圧をかけるのも分かる。

 

だって、8万円も使って受験に失敗したんだから。

 

美容室まで面接に来て落とされたら、絶望の極みの成れの果てまで落ちてしまう。

 

僕は【女神ビューティーショップ】という美容室のドアを開け、

 

深呼吸をし、開口一番にこう言った。

 

「〇〇さんに紹介して頂いた天野克慈と申します!面接に参りました!よろしくお願い致します」

 

 

死ぬ程デカイ声で叫んだ。

 

 

店のスタッフをはじめ、全てのお客様の視線に刺し殺された僕なのだが、無事に就職が決まり、次の日曜から毎週アルバイトさせてもらう事になり、

 

それから15年と8ヶ月程、今現在も女神ビューティーショップで働かせて頂いている。

 

 

 

髪の相談、ご予約等はこちらのLINE@をクリックして気軽にご利用下さいませ。

友だち追加